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Hiromichi Nakao
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雑記(編集後記)

先日友人が来たので新作映画を披露した。

本当は劇場で見てもらいんだけど

何も知らない人に見てもらって

新鮮な意見が聞きたかったのだ。

 

久しぶりに見ると気になる点がちらほら浮かぶ。

見る度に修正したくなるのできりがない。

人にはいつも「気にし過ぎ」「細か過ぎ」と言われてしまう。

でもそれはウェディングドレスに付いた米粒大のシミの様で

他人にとっては取るに足らない些事だけど、当人からすれば

一生の思い出が台無しになる程にさえ感じてしまう。

米粒大がいつしかおにぎりくらいに見えてくるのだ。

 

もっとも僕の作品なんて純白のドレスどころか

穴あきズタボロドンゴロスなんだけど

それでもやはり気になる。一旦気になりだすと

繊維や模様の部分までシミに見えてきて

あれこれいじってのっぴきならない状態となる。

もはや「木をみて森を見ず」どころか葉や芽や枝しか見えていない。

でも時折見える花があるからこそやめられない。

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